IoTに関するスキルが必要に
5G時代を生き抜くエンジニアになる5Gによってさらに身近になるIoT
5G時代を生き抜くエンジニアにとってIoTは必須スキルです。IoTは生活に密着しているサービスなので、5Gの普及とともに広がっていくことになるでしょう。4Gまではビッグデータは蓄積してから分析するものでしたが、5Gになればリアルタイムにビッグデータを分析できるようになります。データ分析の速さが4G以前とは段違いになり、よりよいサービスの開発につながります。例えば、遠隔治療や自動運転、混雑予想、工場の制作ロボットなどの精度が5Gの登場によって一気に上がります。
IoTでエンジニアが身につけておきたいスキル
今までとは多くのことが異なる5G時代のエンジニアには、新しいスキルが求められるようになるでしょう。IoTエンジニアであれば、知識の幅も今まで以上に広げていかなければなりません。エンジニアが基本として持っておかなければならないのは、システムの構成力です。エンジニアの仕事は、顧客がやりたいことをITで実現していくことなので、顧客の希望を聞いて正確に理解し、システムを提案していく力も必要になります。IoT開発にはさまざまなIT技術を必要とします。IoTデバイスやセンサーを組み込むためのシステム、インターネットにデバイスやセンサーをつなぐために必要なネットワーク関連の知識などは必須です。ただし、昔からある組み込みシステムのスキルを完全マスターする必要はなく、OS上でC言語を使った処理ができる程度で十分です。
ソフトウェアだけでなく、システムを組み込むハードウェアに関する知識ももちろん必要です。求められるネットワークの知識は開発するものによって程度が異なりますが、リアルタイム性を重視するシステムではハイレベルな知識が求められます。IoTで注目を集めているのがビッグデータの分野です。IoTなら早く安く大量にデータを集めることが可能で、そのデータ量は人間の力では追いきれないほどです。そのため、処理を自動化するシステムを別に開発するなど、さまざまな事態に対応しなければならないかもしれません。データ分析のスキルを身につける場合には、AIや機械学習に関する知識を厚くしていく必要があるでしょう。
忘れてはならないのが、セキュリティに関するスキルです。社会インフラや玄関の鍵など、ハッキングされると甚大な被害が発生する可能性がIoTには常にあります。パソコンやスマートフォンのセキュリティ対策は万全でも、IoTに関してはやや手薄になっているというのが現状です。今後IoTが本格的に普及するようになれば、セキュリティ対策を今以上に行なわなければなりません。
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あなたは理解している?5Gについて
5G(5th Generation)は日本語で「第5世代移動通信システム」という意味です。5Gの特徴として代表的なのが、超高速と表現される通信速度の速さです。例えば、4Gだと世界で150億台の携帯電話が接続できるのに対し、5Gは1,500兆台です。5Gの技術を支えているのは、「高周波数帯の使用」と「超多素子アンテナ」です。高周波数帯には障害物によって電波が途切れるという弱点がありますが、弱点を克服する技術の研究も進んでいます。
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エンジニアの需要
5Gの時代になると、人間の仕事がAIに奪われてしまうのではないかといわれます。AIが進化すればエンジニアの業務内容は4Gまでの時代とは異なるものになるかもしれませんが、仕事がなくなることはありません。5Gの時代にエンジニアが活躍するのは大変なことですが、市場価値を高めるチャンスと考えることもできます。これから5Gエンジニアを目指すなら、プログラミングが好きで作業が苦にならないかどうか、よく自己吟味してみる必要があるでしょう。
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転職先の探し方4つ
エンジニアとして5Gの仕事に関わるために転職を考えているならば、まずはどのような求人があるかをチェックしてみましょう。インターネットで検索すればすぐにエンジニア求人を見つけることができます。ハローワークや求人紹介サイトも便利ですが、本格的に転職活動をするなら転職支援サイトがおすすめです。目当ての企業が自社サイトで募集しているなら直接応募できるでしょう。友人・知人からの紹介で転職する「リファラル採用」も注目されています。