「IoTシステム技術検定試験」を取得
5G時代を生き抜くエンジニアになるIoTシステム技術検定試験とは
5Gの時代をエンジニアが生き抜くために持っておきたいのが資格です。5Gが普及するようになると間違いなくIoTも普及するようになるので、IoTの資格取得を今から目指しておくと後に役立つでしょう。そこでおすすめなのが「IoTシステム技術検定試験」です。MCPC(モバイルコンピューティング推進コーンソーシアム)が実施している検定試験で、IoTエンジニアの育成を目的として2016年12月にスタートしました。MCPCは、1997年にモバイルコンピューティングの普及促進を目的に設立された団体で、5年間5万人以上のIoTエンジニアを生み出すことを目標に掲げています。
IoTシステム検定試験の構成
IoTシステム検定試験は、基礎、中級、上級の3つにグレードに分かれています。「基礎」ではIoTの基礎知識を持っていることが認定されます。IoTの基本用語が理解できるようになると、IoTの知識をさらに深めていくことが可能になります。「中級」ではIoT構築の基本技術を持っていることが認定されます。システムの構成や通信方式をはじめ、データの活用方法やセキュリティ関連の知識など、IoTシステム構築に必要な知識を包括的に把握できます。「上級」ではIoTの高度な専門技術を持っていることが認定されます。中級で求められる知識と技術に加え、IoTシステムの高度な構築技術や実践力、専門性を証明できる資格として上級が設置されていますが、2019年1月の段階でまだ試験は実施されていない状況です。各グレードともに受験資格などは特になく、好きなグレードを自由に受験できます。
IoTの基礎を学ぶ
IoTの基礎を徹底的に学ぶなら、「IoT技術テキスト 基礎編 改訂2版[MCPC IoTシステム技術検定基礎対応]公式ガイド」がおすすめです。IoTの概要からはじまり、デバイスや通信方法、モバイル環境の活用方法、IoTを使ったデータの活用方法、プロトタイピング、情報セキュリティ、IoTのエコシステムまで、IoTの基礎を身につけるために必要な情報がわかりやすくまとめられています。
IoTの基礎から次のステップへ
IoTの基礎を学んだら、すぐに中級レベルの学習に取り組んで基礎知識を定着させましょう。中級レベルのIoT学習におすすめなのが、「IoT技術テキスト 第2版 ― MCPC「IoTシステム技術検定 中級」対応」です。IoTの概要からはじまり、IoTシステムのコンピューティング技術、IoTデータの活用技術と通信方式、IoTデバイス、IoTシステムのプロトタイピング開発、IoT情報セキュリティ、IoTシステムに関する保守・運用上の注意点まで丁寧に解説されています。
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あなたは理解している?5Gについて
5G(5th Generation)は日本語で「第5世代移動通信システム」という意味です。5Gの特徴として代表的なのが、超高速と表現される通信速度の速さです。例えば、4Gだと世界で150億台の携帯電話が接続できるのに対し、5Gは1,500兆台です。5Gの技術を支えているのは、「高周波数帯の使用」と「超多素子アンテナ」です。高周波数帯には障害物によって電波が途切れるという弱点がありますが、弱点を克服する技術の研究も進んでいます。
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エンジニアの需要
5Gの時代になると、人間の仕事がAIに奪われてしまうのではないかといわれます。AIが進化すればエンジニアの業務内容は4Gまでの時代とは異なるものになるかもしれませんが、仕事がなくなることはありません。5Gの時代にエンジニアが活躍するのは大変なことですが、市場価値を高めるチャンスと考えることもできます。これから5Gエンジニアを目指すなら、プログラミングが好きで作業が苦にならないかどうか、よく自己吟味してみる必要があるでしょう。
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転職先の探し方4つ
エンジニアとして5Gの仕事に関わるために転職を考えているならば、まずはどのような求人があるかをチェックしてみましょう。インターネットで検索すればすぐにエンジニア求人を見つけることができます。ハローワークや求人紹介サイトも便利ですが、本格的に転職活動をするなら転職支援サイトがおすすめです。目当ての企業が自社サイトで募集しているなら直接応募できるでしょう。友人・知人からの紹介で転職する「リファラル採用」も注目されています。