リスクや今後の課題は?

リスクや今後の課題は?

最近話題の「5G」とは?

5Gに変わることで発生するデメリット

4Gから超高速、大容量通信で話題の5Gに変わるメリットは大きく、5Gの登場によって私たちの生活はさらに便利で快適なものになります。しかし、5Gにはセキュリティ面でリスクがあることも、エンジニアは理解しておかなければなりません。

5Gを使えば使うほどサイバー攻撃が増える

5Gの活用が進むとIoTの普及が進みます。IoTによって数多くの機器がネットワーク接続されるようになると、サイバー攻撃のターゲットも増やすことになります。現段階でもIoTを狙ったサイバー攻撃は増えており、迅速な対応が求められているところです。情報通信研究機構の調査によると、2018年に受けたサイバー攻撃のうちの半分がIoT機器をターゲットにしたものでした。IoTが増えていくことが確実にわかっている今のうちから、サイバー攻撃に対する厳重な警戒が必要です。
5Gによってネットワーク上のトラフィック量が増えると、盗まれる可能性がある情報も増えます。Webカメラで撮影した映像と位置情報などの各種情報を使えば、プライバシーに関する情報を簡単に特定されてしまう危険があります。5Gにはセキュリティ面で欠陥があるとの報告が、アメリカの研究グループによってなされています。セキュリティの問題は4Gにもあるもので、5Gになっても同様の問題を受け継いでしまっているとのことです。
インターネットへ接続する機器が増えると、通話内容を傍受されたり位置を特定されたりする可能性があるなど、5Gが安全であるとは断言できない状況です。セキュリティ対策が行われているとしても完全である保証はなく、改善の余地があるとはいえ5Gのセキュリティリスクはひとつのデメリットです。

今後のセキュリティ対策はどうなる?

5Gが普及すればトラフィック量はかつてないほど増えるため、サイバー攻撃の手法も規模もかつてないものになっていくと考えられます。サイバー攻撃の質の変化とともにセキュリティ対策の質を高めていくためには、AIの力を借りることも必要になってくるでしょう。併せて、IoT機器のセキュリティ対策にも力を入れていかなければなりません。この点についてはすでにいくつものソリューションが提供されているものの、サイバー攻撃は今後も増える一方であることを念頭に置く必要があります。
インターネットの急速な発展により法改正の必要性も高まり、不正アクセスや著作権に関する新たな法律が制定されました。アメリカでは2018年にIoTセキュリティ法案が成立しています。5Gが普及すれば日本国内でも違法行為がさらに増えることは間違いなく、実情にあった法律の整備が望まれます。

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  • あなたは理解している?5Gについて

    5G(5th Generation)は日本語で「第5世代移動通信システム」という意味です。5Gの特徴として代表的なのが、超高速と表現される通信速度の速さです。例えば、4Gだと世界で150億台の携帯電話が接続できるのに対し、5Gは1,500兆台です。5Gの技術を支えているのは、「高周波数帯の使用」と「超多素子アンテナ」です。高周波数帯には障害物によって電波が途切れるという弱点がありますが、弱点を克服する技術の研究も進んでいます。

  • エンジニアの需要

    5Gの時代になると、人間の仕事がAIに奪われてしまうのではないかといわれます。AIが進化すればエンジニアの業務内容は4Gまでの時代とは異なるものになるかもしれませんが、仕事がなくなることはありません。5Gの時代にエンジニアが活躍するのは大変なことですが、市場価値を高めるチャンスと考えることもできます。これから5Gエンジニアを目指すなら、プログラミングが好きで作業が苦にならないかどうか、よく自己吟味してみる必要があるでしょう。

  • 転職先の探し方4つ

    エンジニアとして5Gの仕事に関わるために転職を考えているならば、まずはどのような求人があるかをチェックしてみましょう。インターネットで検索すればすぐにエンジニア求人を見つけることができます。ハローワークや求人紹介サイトも便利ですが、本格的に転職活動をするなら転職支援サイトがおすすめです。目当ての企業が自社サイトで募集しているなら直接応募できるでしょう。友人・知人からの紹介で転職する「リファラル採用」も注目されています。

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